CT診療

CT診療

CT診療について

歯科医院では単に歯を治療するだけでなく、お口の中の神経や血管、そのまわりの骨や筋肉といった幅広い部分に対する治療を行っています。より治療の成功率をあげるためには、事前にどれだけ正確な情報を取得できるかが大きなポイントとなります。

そこで現在注目されているのが、CT撮影です。従来のレントゲン(X線)撮影がいわゆるフィルムによる写真撮影(二次元)なのに対し、CT撮影は断層写真を得ることのできるX線断層撮影(三次元)です。
CT撮影ではコンピューターを処理した三次元でのデータ処理・画像再構成が可能でとなり、従来のレントゲンではわからなかった部分が正しく計測できます。

CT撮影で分かること

・骨の厚みや密度、神経や血管の位置や走行
・顎関節、歯根の膿、親知らず、上あごの炎症といった具体的な病状の進行具合

当院のCTスキャンの特長

低線量(低被ばく)

歯科用CTスキャンは、一般医科用CTに比べてX線照射量が非常に少ない事が特徴です。一般医科用CTの頭部撮影1回に比べると、歯科用CTの被ばく量は30分の1程度となっています。

高画質

従来のレントゲン撮影に比べて撮影領域が広くなり、3D画像を高画質で得ることが可能です。口腔内を立体的に観察することで、診断に重要な要素を的確に把握し、全体を見通した治療計画を立てることが出来ます。また、患者様もご自身のお口の中の状況を立体画像で見ていただけますので、よりご自身のお口の中への理解が深まります。

歯科用CTスキャンのメリット

レントゲンで見えなかった部分が分かり、治療の安全性が広がる

虫歯の進行度を正確に把握することにより、実際に削ってみると思ったより悪かったから治療計画を変更するなどといったことがなくなり、患者様の負担を減らすことが出来ます。歯周病や抜歯が必要な治療に対しても、事前に骨や神経の状態を正確に把握することにより、安全な治療を始めることができます。
そのほか、インプラントなど十分な術前診査が必要な治療にも役立ちます。上顎洞(鼻の奥)の形態や粘膜の状態、病巣なども立体画像で確認可能です。

短時間で検査が可能

即日かつ短時間の検査が可能で、よりスムーズに治療計画を立案できます。
また、難しい治療が必要な場合は、大学病院など高度医療機関へ撮影したCTを添えて紹介が可能です。

各種治療におけるCTスキャンの有用性

インプラント治療

インプラント治療の成功のためには、事前に骨の量や骨密度を正確に知る必要がありあります。これらの情報が得られることで、インプラントの埋入量や方向を的確にシミュレートすることができ、CT撮影なしで行う手術に比べ成功率や安全性が格段に向上します。

歯周病治療

従来の歯周病の検査では、これまでプローブという器具で骨のない場所を手探りで見つけていました。これには患者様の負担も大きく、正しく把握するには時間もかかりました。CT撮影では、骨のない場所が一目で分かりますので、プローブの入らない場所でも正確に病巣を見つけることができます。

神経の治療

神経の治療は大変複雑で、従来のレントゲンでは正確に診断することが不可能でした。CT撮影では任意の場所を正確に立体化できるため、治療の精度が飛躍的に向上します。

歯の破折

従来のレントゲンでは、歯の折れた方向によっては診断が不可能だったものもありましたが、CT撮影で立体的な画像を確認することにより、正確に診断が可能になる場合があります。

親知らずの診断

親知らずの抜歯には、親知らずのすぐ近くを通る大きな血管と太い神経の把握が欠かせません。レントゲン撮影ではこれらの情報を正しく得ることが難しく、最悪の場合神経麻痺が残ることもありましたが、CT撮影を用いることにより、親知らずの抜歯も安全に行うことができます。

気道の分析

VT撮影では、上顎洞(鼻の奥)の形態や粘膜の状態、病巣なども立体画像で確認可能です。これにより、無呼吸症候群の患者様に対しても、診断・治療計画が可能となりました。

お口全体を考えた治療計画

CTスキャンを用いることで、お口の中の小さな虫歯から大きな問題までトータルで考えることが可能となりました。これにより、より早く、より的確に治療を進めることが可能となり、患者様の負担の軽減につながります。